Capture Kyoto

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Peak DesignのEveryday Messengerを購入してPeak Designのエコシステムに取り込まれる

Peak Design のカメラグッズはここ数年の間に一気にカメラ好き達の間に浸透しました。私も例外ではなく、うっかりストラップを買ったが最後、一気にPeak Design製品が増えはじめ、ついにはカメラバッグであるEveryday Messengerを購入してしまいました。

 

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このEveryday Messengerはすでに発売から大分時間が経っており、検索すればいくらでもレビューは出てくるのですが、私なりに気になった所を書き留めておこうと思います。

 

Everyday Messenger 13inchというカメラバッグ

Everyday Messenger には 13inch と 15inch があり、それぞれ13インチ、15インチのラップトップが入るサイズになっています。また、"Everyday" という名前の通り、カメラ以外にも日常的に持ち運ぶさまざまな小物を収納することを想定した製品です。いろいろ説明するよりも公式サイトやビデオを見たほうがわかりやすいと思います。

 

Everyday Messengerwww.peakdesign.com

 


The Everyday Messenger: Tips, Features & Functions from Head Designer Art Viger

 

このEveryday Messenger は今年に入ってからアップデートがされており、現在販売されているものはバージョン2にあたりますが、私が今回購入したものはアップデート前のバージョン1。Peak Design の公式サイトではバージョン1のタン(茶色)が若干値引きして販売されており、アップデートの内容も大差がなかったのでバージョン1を買うことにしました。アップグレードの内容は以下の通りでした。

  • a luggage pass-through on the rear panel:ラゲッジパススルー(キャリーケースのハンドルに通せる)
  • upgraded FlexFold dividers:内部仕切りの形状を改良 
  • more durable fabric on the small internal pockets:内部ポケットの素材を強化
  • upgraded weatherproofing treatment to the exterior shell:外装の耐候性を強化

今回はPeak Design の公式ストアで購入しました。公式ストアではバージョン1の13inchが179.95ドル、バージョン2が219.95ドルで売られています。日本円でいえばだいたい5000円位の差でしょうか。日本国内で買おうとするとバージョン1が30000円近くしますから、急がなければ公式ストアで買ったほうが安く済みます。

ちなみに私は購入するまでにだいぶ迷ってしまい、カートに入れたまま放置しているとPeak Designからクーポンが届いたのでそれを使って購入しました。確か10%引きだったのでだいたい送料分が割引になりました。

 


 

 

どうして購入することに?

カメラ用品は深い沼地です。カメラ本体やレンズだけではなく、ストラップやバッグも追求していくときりがありません。

カメラバッグはどれもカメラを収納することには力を入れているものの、カメラ以外の道具や小物がほとんど入らないことが多いです。しかし、いかにカメラが好きだとしてもカメラ以外の物を持たずに出かけることがどれほどあるでしょうか?また、出先で飲み物などちょっとした買い物をしたときなど、そうした荷物を収める程度の容量もほしいものです。

要はカメラバッグも用途に合わせて持っておく必要があるということなのでしょう。私の場合、撮影を目的とした外出には Loweproのフリップサイド300AW ii を持ち出すので、それ以外の外出時に使うつもりでEveryday Messenger を購入することにしました。つまり、撮影を目的としない外出であっても(比較的)スマートにカメラを持ち出せるように、というのがポイントでした。

 

買ってみて

結構大きく、丈夫にできているというのが第一印象です。Loweproのフリップサイドを買ったときには枠組みが非常にしっかりしていてもはや箱のような印象を受けましたが、こちらも型崩れがしないようにしっかりと補強されています。

以下、細部を少しづつ見ていくことにします。

収納力

どれくらい入るかちょっとだけ見てみましょう。この仕切りを曲げて...

 

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レンズを収めるスペースになりました。フード付きの DA*300mm がスッキリ収まりました。

  

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もう片方の仕切りをたたんで台にするとD FAマクロ100mm をつけた PENTAX K-1 が横向きに入ります。この仕切りの下にも空間があるのでもう一本くらいレンズが入りそうです。

 

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ただ、K-1を持ち出す機会があるとしても、この組み合わせで持ち出すならばフリップサイド300を使うでしょうね。メッセンジャーバッグにこの量を入れるとさすがに肩が持ちません。とりあえずフルサイズの一眼レフと超望遠レンズが普通に入るくらいの容量があるということはおわかりいただけるかと思います。

 

お気に入りの機能

Peak Design 自身がそう言っているように、Peak Designの製品群はエコシステム(生態系)を形成しており、同社の製品をそれぞれ合わせて使うことで便利に使えるようになっています。このEveryday Messengerにも、同社のCaptureを取り付けるためのベルトがついています。ここにCaptureがあることで、ハンドストラップでの運用が非常に楽になりました。

私はハンドストラップとしてCuffClutchを使っています。これらのハンドストラップはPeak Designの目玉製品であるアンカーによってカメラ本体との脱着がすばやくできるようになっています。このおかげで、基本的にカメラを手持ちで持ち運び、ちょっと両手をあけたいときにはCaptureでバッグに固定しておく、という動きが自然にできるようになりました。

 

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Captureの横から出ている紐ですが、ここにもアンカーがつけられるようになっています。私はここにキーケースを収納しています。ここに鍵をしまっておけばすぐに取り出すことができますし、キーケースを外すのもアンカーですから一瞬です。地味ですが実はこの機能が一番のお気に入りかもしれません。

 

また、メインの収納部には浅いポケットが一つあります。こちらはスマートフォンなどを収納することが想定されているようですが、パスポートを入れてみたらぴったりでした。パスポートのような失くしたくないものを収納するには目立たなくていいかもしれません。

 

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まとめ

 気に入りました。カメラバッグとしては高級な部類に入りますが、永久保証がつくことを考慮しても値段なりの価値があると思います。バッグ自体にそれなりの重さがあるということもあって、大量の機材を持ち運ぶというよりもミラーレスのカメラ1台+交換レンズ1本+身の回り品くらいを運ぶのに適しています。容量の大きさよりも細かな使い勝手を重視したデザインがポイントといえるでしょう。完全にPeak Designのエコシステムに取り込まれてしまいましたが、カメラバッグの沼はこれが終着点であることを願いつつ使っていこうと思います。