Capture Kyoto

撮った写真 読んだ本 聴いた音楽

標準レンズはこれでいい:Super-Takumar 55mm F1.8

いつも使っているK-1ですが、フルサイズのセンサーを積んでいるだけあってその重量と大きさから持ち出すのが苦痛になってきてしまいました。もちろんK-1はフルサイズ機としては小さいほうなのですが、京都の狭い街中を歩きながら写真を撮るにはちょっと大げさです。

気軽に持ち出せるように、標準の画角で小柄なレンズがあればいいのに・・・と思っていたらありました。ずいぶん前にフィルムカメラのSPOTMATIC Fというカメラをレンズつきで買ったのを思い出しました。これならアダプターを介してK-1に取り付けられますし、画角も55ミリの標準で使えます。実際に使ってみると、むしろこのレンズを積極的に使うべきなのでは?というほどの写りを見せてくれました。

DSCF0300.jpg

絞り開放から使えるレンズ

今回使ったレンズはペンタックスがまだ旭光学工業を名乗っていた時代、約50年前に発売された Super-Takumar 55mm F1.8 というレンズです。いわゆるオールドレンズということになりますね。

現代のデジカメでオールドレンズを使うときに期待されるのは、あえてフレアを出したり、絞り開放付近の柔らかい描写を楽しんだり、ということではないでしょうか?50年前のレンズだし、まあそんな感じだろうかと思っていたらこのレンズ、絞り開放からバリバリ解像してくれました。

KONE4195.jpg

これは使えるぞ、ということで街を歩きながらスナップを撮ってきました。ほぼ白黒、一部カラーです。

雨上がりの街を歩く

ほとんど絞り開放で撮っています。ボケもなめらか。

KONE4162.jpg

KONE4160.jpg

ピントが合っている場所はしっかりと解像します。全然ゆるくない。

KONE4183.jpg

KONE4184.jpg

河津桜が咲き始めていました。絞り開放で使うと周辺減光が目立ちますが、こういうレンズは雰囲気を出したいときに使うのでむしろいい感じです。

KONE4218.jpg

KONE4215.jpg

KONE4220.jpg

K-1につけても小さくまとまるので臆せず街中に入っていけます。

KONE4254.jpg

KONE4243.jpg

KONE4241.jpg

KONE4236.jpg

フルサイズで絞り開放から使えるのでいい立体感が出せます。

KONE4267.jpg

KONE4263.jpg

人工物もかっちり描写できます。

KONE4311.jpg

KONE4310.jpg

KONE4300.jpg

使ってみて

いいですね。私が求める標準レンズはこれだったのかもしれません。K-1で使う標準単焦点レンズが欲しいと思っていたのですが、最近発売された HD D FA* 50mm F1.4 はお値段も大きさも超弩級。さすがに買う気になりません。これ以外となると FA 50mm F1.4 もありますがいまさら買っても面白みがありません。そういうわけでオールドレンズであるSuper-Takumarを使ってみたわけですが、大きさも画質も満足できるものでした。 最近スナップには持ち出さなくなっていたK-1ですが、この組み合わせなら積極的に使っていけそうです。

今回使ったカメラ