いつも使っているK-1ですが、フルサイズのセンサーを積んでいるだけあってその重量と大きさから持ち出すのが苦痛になってきてしまいました。もちろんK-1はフルサイズ機としては小さいほうなのですが、京都の狭い街中を歩きながら写真を撮るにはちょっと大げさです。
気軽に持ち出せるように、標準の画角で小柄なレンズがあればいいのに・・・と思っていたらありました。ずいぶん前にフィルムカメラのSPOTMATIC Fというカメラをレンズつきで買ったのを思い出しました。これならアダプターを介してK-1に取り付けられますし、画角も55ミリの標準で使えます。実際に使ってみると、むしろこのレンズを積極的に使うべきなのでは?というほどの写りを見せてくれました。
絞り開放から使えるレンズ
今回使ったレンズはペンタックスがまだ旭光学工業を名乗っていた時代、約50年前に発売された Super-Takumar 55mm F1.8 というレンズです。いわゆるオールドレンズということになりますね。
現代のデジカメでオールドレンズを使うときに期待されるのは、あえてフレアを出したり、絞り開放付近の柔らかい描写を楽しんだり、ということではないでしょうか?50年前のレンズだし、まあそんな感じだろうかと思っていたらこのレンズ、絞り開放からバリバリ解像してくれました。
これは使えるぞ、ということで街を歩きながらスナップを撮ってきました。ほぼ白黒、一部カラーです。
雨上がりの街を歩く
ほとんど絞り開放で撮っています。ボケもなめらか。
ピントが合っている場所はしっかりと解像します。全然ゆるくない。
河津桜が咲き始めていました。絞り開放で使うと周辺減光が目立ちますが、こういうレンズは雰囲気を出したいときに使うのでむしろいい感じです。
K-1につけても小さくまとまるので臆せず街中に入っていけます。
フルサイズで絞り開放から使えるのでいい立体感が出せます。
人工物もかっちり描写できます。
使ってみて
いいですね。私が求める標準レンズはこれだったのかもしれません。K-1で使う標準単焦点レンズが欲しいと思っていたのですが、最近発売された HD D FA* 50mm F1.4 はお値段も大きさも超弩級。さすがに買う気になりません。これ以外となると FA 50mm F1.4 もありますがいまさら買っても面白みがありません。そういうわけでオールドレンズであるSuper-Takumarを使ってみたわけですが、大きさも画質も満足できるものでした。 最近スナップには持ち出さなくなっていたK-1ですが、この組み合わせなら積極的に使っていけそうです。
今回使ったカメラ
PENTAX デジタル一眼レフ K-1 ボディ 5軸5段手ぶれ補正 ローパスセレクター フルサイズフォーマット 19570
- 出版社/メーカー: リコー
- 発売日: 2016/04/28
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログ (10件) を見る