私が小さいころは100円ショップでもネガフィルムを売っていましたし、ドラッグストアやコンビニでネガフィルムの現像を注文することもできました。旅行には写ルンですを持って行きましたし、家にあるカメラも全部フィルムカメラでした。 そう考えると平成の後半15年くらいで一気にフィルムカメラは衰退していったように思えます。
さて、今は亡き*1メーカー、コニカのカメラに BIG MINI というものがあります。スナップショットの大御所が使っていたことで有名なカメラなので、今でもGoogleで検索すればたくさんの情報や作例が出てきます。私の手元にも安く手に入れたものが一つあり、この秋久し振りに持ち出してみることにしました。
電池を用意する
久しぶりに取り出したはいいものの、電池が切れていて動きません。このカメラに使われている電池はCR123Aという電池で、現在でも普通に売っている電池です。カメラ以外の用途で使われているのを知りませんが。
ともかく、もう安くもないCR123Aをなんとか入手し、BIG MINI に入れてみると無事動き出しました。
フィルムを装填する
フィルムカメラですから、当然フィルムを入れないと撮影できません。今回は値上がり前に確保しておいたFUJIFILMの SUPERIA X-TRA 400 を入れてみます。
FUJIFILM カラーネガフイルム フジカラー SUPERIA X-TRA 400 36枚撮り 3本パック 135 SP400X-R 36EX 3SB
- 出版社/メーカー: 富士フイルム
- 発売日: 2011/04/01
- メディア: Camera
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しかし、私がフィルムカメラを使い始めた5年ほど前はまださまざまなメーカーからネガフィルムが出ていましたし、このX-TRA 400 だって今よりずっと安く買うことができました。SNSなどを見るとフィルムカメラの需要自体は高まっているような印象を受けますが、フィルムメーカーは必ずしもフィルムカメラの復権を意図しているとは思えません。
撮影する
平成のフィルムカメラですから、撮影するのに難しいところは何もありません。AFフレームでピントを合わせてボタンを押すだけです。初期設定ではストロボがオートになっているのはマイナスですが、カメラ任せにしていてもやたらとストロボを焚こうとするわけでもないので許しましょう。とにかく、適当に構えて撮るくらいでいいと思います。
現像に出す
こちらも当然ですが現像しないことには何が写っているか見ることができません。その辺の写真屋さんに頼むと、だいたい24枚撮りのフィルムを一本現像・データ化して1200〜1500円くらいでしょうか。高いですよね。できれば安く済ませたいので、私は楽天に出品しているショップに現像をお願いしています。
作例
11月祭に持っていき、スナップしてきました。
よく写ると思います。単焦点レンズらしく中心はシャープな描写です。以前に使ったときには日付が入らず、壊れているのかな?と思っていたのですが今回はしっかりと日付が写し込まれています。
ただ、露出は明るい部分に引っ張られる傾向があり、逆光や白色がある部分で測光してしまうとアンダーな画になってしまいます。このBIG MINIには露出補正がないのでもう気にせず撮ることにしています。
使ってみて
平成元年に生まれたこのBIG MINIは、平成の終わりとともにその役目を終えようとしています。すでにBIG MINIユーザーには有名な話ですが、BIG MINIは裏蓋のフレキケーブルが切れてしまうという持病があります。幸い私が持っている個体はまだ動きますが、いつ壊れてもおかしくありません。大事にフィルムを交換しながら使っていこうと思います。