Capture Kyoto

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馬が近い:園田競馬場撮影記

兵庫県には地方競馬組合が存在し、その開催場として園田競馬場があります。園田競馬場はその名の通り阪急園田駅の近く、伊丹空港のすぐ裏ですが、なんと住宅街の真ん中に競馬場があります。ものすごくローカルで古い競馬場ですが、華やかな中央競馬とはまた違い、独特の魅力がある競馬場です。私はこれまでに中央競馬では京都・阪神・札幌の競馬場を訪れたことがありますが、この園田競馬場は関西圏では最も馬を近くに感じることができる競馬場だと思います。

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日中開催

園田競馬場には昼間にレースを行う日中開催と、夕方から夜にかけてレースを行うナイター開催があります。私が最初に園田競馬場を訪れた日は日中開催でした。日中開催は天気が良ければ乾いたダートコースの砂を捲き上げながら走る競走馬たちの迫力あるレースが見られます。

2017/07/20

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写真を見ての通り、APS-Cのカメラに300mmの望遠レンズ、つまり35mm換算450mmくらいの焦点距離があれば十分に迫力がある写真を撮ることができます。中央の競馬場に行くと大砲のようなレンズを持ったカメラマンがたくさんいるのですが、ここ園田競馬場では大きなカメラを持った人は報道関係のカメラマン以外にはあまり見ることがありません。むしろ、気合を入れて写真を撮りにくる、というよりも本当にご近所の人がちょっと見にきたような格好のお客さんが多いのだと思います。

ナイター開催

園田競馬場は「その金ナイター」と称して、2012年から春〜秋の金曜日に限ってナイター開催を行なっています。私はいつもは金曜日の夜が空いておらず行けなかったのですが、たまたま今年の9月、時間ができたので行ってみました。

ナイター開催とはいえ、第1レースは午後3時ごろから始まるので、しばらくは明るいうちにレースが進んでいきます。西陽が当たる中を馬が駆け抜けていきます。

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日が落ちて照明が灯ると一気に雰囲気が変わります。明るいうちは場内の設備の古さが目についてしまいますが、暗くなると主役である馬や騎手だけに光が当たり、その存在がぐっと引き立てられます。

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騎手の駆け引き

園田競馬場ではレース中の騎手どうしの駆け引きが盛んだと言われています。というのも、コースが小回りなおかげで向正面の中程から仕掛けていかないと勝つことができない、というのが理由のようです。そのおかげか、3コーナーから4コーナーにかけて騎手が全力で馬を追い始める姿を見ることができます。写真を撮る身としてはこの3〜4コーナーでの競り合いを捉えたいところ。

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もちろんゴール前の直線では馬も騎手も必死です。

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2018/09/28

売店

ここまで紹介したように、園田競馬場では迫力あるレースを近くで見られるという魅力がありますが、それだけではありません。場内にはなんともいえない売店がいくつもあり、ローカルな魅力を放っています。

串カツやらおでんやら、そこそこ安く楽しむことができます。店の佇まいもいい感じです。

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ちょっとだけ馬券が当たったのでビールを飲んでいると…

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机の下で猫が寝ていました。飼い猫なのか野良猫なのかわかりませんが、中央の競馬場ではありえない光景です。

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この辺りも古臭くていい感じでしたが、今は改修されて綺麗になったのでしょうか。

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まとめ

京都からは阪急に乗り1時間ちょっとで行けることもあり、園田競馬場には折に触れて行ってみたいと思っています。特にナイター開催は関西圏では園田競馬場でしか見ることができないので、開催がなくならないうちに見ておきたいですね。しかしどの競馬場もそうですが、写真を撮りに行くともっと望遠のレンズを欲しくなるのには困ります。

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